福井に移住しました
移住して3ヶ月ほど経ったので、どんな風に移住したかをメモ代わりに残します。
自分について
まず私のプロフィールについて。
30代のITエンジニア(男)です。既婚ですが子供はいません。職歴は、直近はソーシャルゲーム会社でサーバーサイド、その前はウェブ系の開発会社でAndroidアプリからサーバーサイドまで幅広くやっていました。スキル的にはJava/Javascript/Androidあたりが中心にやってきた感じです。
福井に移住するまでの流れ
今年の頭(1月)ぐらいから、福井にある会社をポチポチと調べ始め、何社か受けていました。2月に北陸で豪雪があったのですが、そのときは間一髪福井を離れていたのであまり影響は受けませんでした。それでも帰りの電車は数時間遅れましたが。
その後色々会社を見つつ(といっても福井でウェブ系に近いポジションで仕事ができる会社はあまり無さそう)、内定もらったり辞退したりした結果最終的な会社を決めたのは4月半ばになりました。内定の際に入社時期は8月にしてほしいといったので、だいたい4ヶ月弱ぐらい待ってもらったことになります。他の内定をもらった会社も結構待ってもらえる感じだったので、遠方からの入社者に対してはそれなりに配慮してくれる会社が多いのかもしれません。
入社は8月だったのですが、福井での生活になれるため移住自体は7月に行うことにしました。そのために、5月のGWは現地入りして賃貸を探したり、車を手配したりしました。車を買うのが本当大変だった…
そんなこんなで準備も完了したので、7月に東京の賃貸を引き払い、福井に移住しました。
移住にかかった費用
U・Iターン支援みたいなのは何も使っていないので、引っ越し代も賃貸の初期費用もすべて自費です。本当に辛い。しかも移住先の市で受けようと思っていた家賃補助が、本当に細かいルールの一部に引っかかったため受け取れず。ただただ出費が重なる日々が6月7月8月と続きました。
引っ越し&賃貸初期費用
だいたい合わせて50万ちょいぐらいでした。引っ越しが少し特殊な方法をとった(一度妻の実家に引っ越しした後、賃貸へ入居した)ため、引っ越し代がかなりかさみました。多分25万ぐらいだったような。直接賃貸へ引っ越すような場合であれば、もっと抑えられると思います。
車
今まで全く車と縁がない人生を送ってきたので、どんな車が良いかもわからず、中古車店で進められた70万ほどの車をローンで購入。正直、もっと安くてボロい車でも十分だった気はしました。
新しい新居で使うものの費用
新しい家具や細々としたもの。合わせて10万ほどだと思います。
初任給が入るまでの生活費用
8月から勤務開始で、8月分の給与は9月に振り込まれるので、7月8月9月は貯蓄を崩していくことになります。多分家賃や食費全部含めて50万弱ぐらい?ちょっと正確な額は計算してないのでわからないですが、まぁまぁかかります。
移住する際に不満だったこと
U・Iターン支援センターはほぼ機能していない
少しだけ利用した(求人情報の取り寄せなど)のですが、自分の場合は全く役に立ちませんでした。はっきり言って支援センターに行くよりネットでググった方が必要な情報が得られます。求人も私のようなITエンジニアの場合は、自分で企業のウェブサイト調べて直接応募したほうがマシです。
車を買うのは結構めんどい
最初ローンを組もうとして地銀にいったのですが、ローンの仮審査が問題なくても車庫証明の関係で名義が別人だとローンはダメ、みたいな罠にはまり結構苦労しました。30〜40万のギリギリ動く車をキャッシュで買うのが正解だったかもと今は思っています。このとき妻の義両親に結構助けてもらい、なるほどこういう援助が受けられない場合はけっこう大変かもと思いました。
地方自治体の移住支援補助金の細かい制限
私の場合、一度妻の実家へ転入後、同市内の賃貸へ転居という移住を行ったのですが、逆にこれが徒となって市の移住者向け家賃補助が受け取れなくなってしまいました。とにかく直接市内の賃貸へ転入しないとダメだったようです。個人的には何だその制度…とは思ったのですが、ルールはルールなのでどうにもならず。こういう細かい制限があるかもしれないので、地方自治体の補助金については事前にルールを入念にチェックしておいたほうが良いと思いました。
移住してからの生活
電車中心から車中心へ
ずっと東京の23区部で生活しており、また駐車場を持てるほどのスペースがある家に住んでいなかったため、車は本当に縁遠い存在でした。一応免許は取得していましたが、完全にペーパードライバーでした。
移住後一度だけペーパードライバー教習に通いましたが、さほど効果があるとは思えず。それよりもあまり交通量が無いところで自分の車に乗って練習したほうが良いと思いました。
この車中心生活にはだいぶ慣れてきたと思っていますが、ただやはり会社の飲み会や外でお酒を飲むときはまだどうすればいいかパッと思いつかないことが多々あります。どういうことかというと、例えば東京で飲み会をするときは、だいたいどこか最寄り駅があるお店で飲み会をすると思います。そのため飲んだ後何も気にせず電車で帰れます。しかし車社会だと、まず会社から飲み屋まで車でいくことになります。そして帰るときは運転代行サービスを利用するか、近くにホテルがあればそこに泊まる、もしくは車内泊でアルコールが抜けるまで待つことになります。
え、めんどくさすぎでは?????
と会社の上司から飲み会参加のレクチャーを初めて受けたときに思いました。東京のいつでも好きなときに飲んで、問題なく家に帰れる文化に馴染んでいればいるほど、多分めんどくさく感じるのではないかと思います。
東京から離れた場所で生活するということ
もともと東京にいたときはそんなに外出する方ではありませんでした。そのため福井に来てめちゃめちゃ生活スタイルが変わったか、といわれるとそんなには変わってないのですが、やはり東京という日本で一番ヒト・モノ・カネが集まる場所から離れてしまったことへの寂しさはあります。特にコミケなどやライブなどオタク向けイベントへの参加のハードルが著しく上がってしまったのは残念だとは思っています。ただ、東京の満員電車に巻き込まれないという圧倒的なメリットが有るのも事実で、なんとも二律背反な事象だなと思っています。
移住に必要だと思うもの
たった一度しか移住したことがないのにそんな偉そうなことは言えないのですが、今回の経験を糧に何かの学びを見出すとしたら、私は下記の3つの項目をあげます。
- お金
- 多少の援助が受けられること(公的機関以外から)
- 移住する理由
お金は言うまでもなく。公的機関以外からの援助は、無いと困る場面が結構あるかもなと思いました。公的機関はあまり頼りにならないときもあるので。移住する理由については、もし移住してダメだった場合も考えて理由付けしておく必要はあるような気がしました。私の場合はいくつか理由付けは行っていたのですが、それでも本当にこれで良かったのか迷うことは結構ありました。3ヶ月たった今は、あまり考えなくなってきてはいますが。
まとめ
東京から福井へ移住した、ひとりのITエンジニアが感じたことを書き出してみました。リモートワークを推進している企業が増えているので、地方へ移住するITエンジニアも今後どんどん増えていくのではないかと思います。そういった人へ、この記事が多少なりとも役に立てば良いと思っています。